アフガニスタンのタリバン支配に対するインドネシアの反応

一般社団法人日本インドネシアビジネス協会

2021年08月27日 08:54

アフガニスタンがタリバンに支配されたことについて、インドネシア社会はどのように考えているのかを、現地のニュース記事から推測してみました。


その中で、野党の社会福祉党PKSが『タリバン政権下のアフガニスタンがイスラム国やアルカイダに対抗して欲しい』と述べていることにまず注目しました。


確かにインドネシア国内には未だにイスラム国やアルカイダの下部組織が活動しており、定期的に小規模なテロを起こしています。


また、ユスフカラ元副大統領は、タリバン政権が在アフガンのインドネシア人に危害を加えることは無いと断言していたことも意味ありげでした。


インドネシア政府は日本政府よりも一週間早く、自国を退避させるための空軍機を派遣し、多少のいざこざはあったものの、アメリカ人も含む200人前後の関係者をいち早く出国させることに成功しました。


中国政府は既に正な支持を表明していますが、この機会を利用して、インドネシアを反米親中に引き寄せることも当然ながら画策しているでしょう。


ジャカルタにある国連難民高等弁務官事務所の前では、アフガニスタンからの難民が第三国への亡命を求めてデモを行いました。


かれらに対してインドネシア政府がどのように対処するのかも、一つのヒントとなるでしょう。

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