汚職番付が大きく低下

2021年02月19日 | 最新情報

Transparancy Internationalから発表された2020年の国別汚職番付によると、透明性のランキングでインドネシアは180ヶ国中102位で、2019年の85位から大きく後退したとのことです。


昨年は海洋漁業大臣が養殖エビの稚魚の取引汚職で逮捕され、社会大臣がコロナ被害者への支援物資調達で汚職を行い死刑判決の可能性に直面しています。


大臣クラスが二人も日本円で億単位の汚職で摘発されたことを考えると当然と言えるでしょう。


日本でしたら政権が倒れても不思議ではないくらいの不祥事でしたが、閣僚を一部入れ替えただけで政権そのものは安泰と言うのが180ヶ国中102位を物語っています。


2004年から2014年のユドヨノ政権で民主化が進められ、2014年からのジョコウィ政権では汚職が減って、より公正な社会が実現されると期待したのですが、実際はその期待に逆行しているようで残念です。


それだけではなく、ITE法(情報・電子取引法)により、政権批判を行った者を逮捕するという昨今の姿勢には驚いてしまいます。


国政に不慣れな第一期ジョコウィ政権を支える立場で、副大統領を務めたベテランの老政治家ユスフカラ氏が、公の場で『ジョコウィ大統領は批判は積極的に聴きたいと言いながら、批判したら逮捕されるのでは何も言えないではないか』と苦言を吐いたのは評価されるべきです。


因みにASEAN諸国ではシンガポールが3位、マレーシアが57位、タイとベトナムが104位で、日本は19位、中国は78位でした。


1位はデンマークとニュージーランドでした。

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