永久に解消されないジャカルタの洪水

2021年02月24日 | 最新情報

ジャカルタ市内の河川

永久に解消されないジャカルタの洪水



今年もジャカルタは酷い洪水被害に見舞われて、死亡者も多数出ています。


アニス州知事はテレビの会見で、降水量が例年より多かった云々と、言い訳としか聞こえない釈明を延々と説明していました。


少なくとも私が初めて滞在した1980年にも洪水はあり、それ以降も毎年の様に洪水が繰り返し起きていましたから、ここ数年の話ではないのです。


確かにジャカルタ市内には、縮れた髪の毛の様に曲がりくねった川が何本もジャカルタ湾に向かって流れており、大雨の後に南のボゴール高知から流れて来る水と、高潮で海抜以下の市内に逆流する海水が溢れ出すのは想像に難くありません。


問題は雨量の多少ではなく、なぜこんなにも長い間、抜本的な解決策としての河川工事をして来なかったのかということです。


私の生まれ故郷の家の近くにも曲がりくねった川が流れており、小さい頃は川岸から迫り出した大木の上から飛び込んだものでした。


その川は秋の台風の季節になると毎年のように氾濫して、床上浸水はもちろんのこと、稲穂が実った水田が全滅になることもありました。


その後、数十年の月日をかけて河川工事を実施したお蔭て、今では洪水のニュースを聞いたことがありません。


ジャカルタ州知事も言い訳ばかりを口にするのではなく、本来行うべき対策を講ずるべきでしょう。


ジョコウィ大統領にしても、首都移転のお金があれば出来ない相談ではないはずです。

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