インドネシア進出の落し穴 13-2.納期管理

インドネシア人の時間に対する感覚を表現する言葉としてJam Karetと言うのがあります。


Jamは時間、Karetはゴムで、伸縮自在のゴム時間と言う意味です。


確かに約束した時間が縮むことは稀ですが、伸びることは日常茶飯事です。


そもそも約束の時刻自体が曖昧で、明日の何時何分ではなく、明日だけと言うこともあります。


さらに、インドネシア語の明日を表すBesokと言う言葉は、明日以降の意味もあるため、確認しないといつまでも待たされる羽目になります。


そんな文化を受け継いでいる人達に時間刻み、または分刻みの生産スケジュールに合わせて仕事をしてもらうには色々な工夫と努力が必要です。


一番良くないのは、日本と全く同じ方法を押し付けて、出来ない時に『インドネシア人はだめだ』と決め付けてしまうことです。


具体的な対策となると会社の事情により様々ですが、共通して言えることは、納期を守って当たり前ではなく、守ったことに対する評価を、全員に目に見える形で与えることだと思います。


日本の常識は日本でしか通用しないと肝に銘じておくべきです。

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